1.片思い

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「でも、若菜っていつから好きだっけ?」 「入学してからすぐ!」 「一目ぼれ?」 そう、あれはまさに一目ぼれだった…。 ~4月~ 「うっ…ここ、どこ?(泣)」 方向音痴のあたしは、案の定移動教室を探し、さまよっていた。 「まず理科室って何階にあるの‥?」 「2階だよ。」 「へ‥?」 ふと頭上から声がして、見上げると… そこには一人の男の子がいた。 「…あ、ありがと。」 「案内するよ。どうせ、今から保健室行こうと思ってたし。」 具合悪いのかもしれなかったのに、あたしを理科室まで案内してくれた。 「あの、ありがとう!」 「いえいえ。もう迷子にならないようにね♪」 最後に微笑んだ彼の笑顔は、キラキラしてて‥。 きゅん!! 「‥‥かっこいい//」 あたしはその瞬間、恋に落ちた。 「へー、ちゃんとマトモな理由あるんだね。」 「当たり前じゃん!それから名前調べて、放課後図書室にいることまで調べたんだよ♪」 この気持ちは軽いものじゃない。 あの日からずっと、あたしの心は颯太くんでいっぱいなんだ‥。
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