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「でも、若菜っていつから好きだっけ?」
「入学してからすぐ!」
「一目ぼれ?」
そう、あれはまさに一目ぼれだった…。
~4月~
「うっ…ここ、どこ?(泣)」
方向音痴のあたしは、案の定移動教室を探し、さまよっていた。
「まず理科室って何階にあるの‥?」
「2階だよ。」
「へ‥?」
ふと頭上から声がして、見上げると…
そこには一人の男の子がいた。
「…あ、ありがと。」
「案内するよ。どうせ、今から保健室行こうと思ってたし。」
具合悪いのかもしれなかったのに、あたしを理科室まで案内してくれた。
「あの、ありがとう!」
「いえいえ。もう迷子にならないようにね♪」
最後に微笑んだ彼の笑顔は、キラキラしてて‥。
きゅん!!
「‥‥かっこいい//」
あたしはその瞬間、恋に落ちた。
「へー、ちゃんとマトモな理由あるんだね。」
「当たり前じゃん!それから名前調べて、放課後図書室にいることまで調べたんだよ♪」
この気持ちは軽いものじゃない。
あの日からずっと、あたしの心は颯太くんでいっぱいなんだ‥。
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