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「でも、やっぱり相手が若菜のこと知らないってのは、マズくない?」
「わかってるよ、けど、今はこのままでいいの!」
「…じゃあ、報告。」
そう言うとおもむろに、エリカは携帯を取り出した。
「なに?早く言ってよ!」
するとあたしに一通のメールを見せた。
[From.拓哉]
[俺と付き合って下さい。]
「え‥えー!?!?」
「てことで、告られちゃった♪」
だって‥エリカとは、彼氏いない歴=年齢同盟を‥‥。
「この拓哉って誰?」
「同じクラスの渡辺くん。かっこいいし、友だちどまりだったけど…。」
「まさか付き合うの!?」
そう言うとエリカはとびっきりの笑顔でうなずいた。
「先越された~!」
「明日は放課後デートだから、一緒に帰れないんだ♪」
幸せそう…。
そりゃ、彼氏だもんな‥。
「お幸せに!」
「若菜も、早く接近できるといいね。」
「‥うん。」
あたしたちはそこで別れた。
彼氏なんて、今まで意識したこともなかったけど‥。
やっぱ、ほしいよな…。
しかもあとちょっとで夏休みだし、エリカはデートだろうし…。
この際、颯太くん以外でも……、やっぱそれは無理だな(笑)
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