秘密

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「わざわざ家までありがとね。」 「ううん。じゃあまた明日ね。」 「ばいばい!」 あたしが家に入るまで、見届けてくれていた。 「なに、彼氏?超かっこいいじゃん♪メガネ男子萌えるよね~!!」 「お姉ちゃん、そうゆうのじゃないから…。」 「いや、でもアレは"萌え"の塊だよ!!」 うちのお姉ちゃんは、とにかく漫画・アニメ好き。 特に、メガネ男子だとか、ドS教師だとか…。 「あの子は今日からあたしの王子様だわ!写真ないの!?」 「うっとおしい。」 部屋にこもる。 毎日そんな話聞かされたら‥…。 「こんなんになっちゃうでしょーが!!」 そう、あたしもいわゆるそっち系。 外では普通の女子高生だけど、実はオタクなの。 とはいっても、漫画やアニメなんてかわいくない…。 「あー!今日新刊の発売日だった!!」 決して人にはバレないように、 姉にも親にも友だちにも。 そのためあたしは近所にある、人の来ないような本屋で、予約購入している。 念の為、外に出る時もいつものCool系ではなく…。 「毎回思うけど‥やっぱワンピースってきつい…//」 こんなふわふわな服は普段100%着ない。 「さ、帽子とサングラスもOK!じゃあ、いざ出陣!!」 お姉ちゃんにバレないように家を出て、速攻本屋に向かった。
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