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「なんで泣きそうな顔してるんだよ…」
体育館から教室に移動中、平太が不思議そうな顔で聞いてきた。
「だって、目の前に居たんだよ…。ニヤける訳に行かないじゃん。」
「だからって、泣きそうな顔になるか?」
だって、我慢しなきゃ気持ち悪くて、イタい奴って思われるでしょ?
「まぁまぁ、そんな事はおいといてさ、やっぱり光先輩カッコ良かった~。同性にまで好かれる、カッコ良さ!!僕も欲しいなぁ~」
あれ、今フッて笑った…?平太を見上げると口元押さえてるし。
「俺は、可愛い咲が好きだよ」
耳元でボソッと気にしてる事を…。
しかも好きだって…?
「気にしてる事言わないでくれる?それに、好きって言葉は蘭那ちゃんにだけ言ってよね」
プイッと、そっぽ向くとまた恥ずかしい事を口走る平太。
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