憧れのあの人

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今日は、聖高等学院の入学式。 友達出来るかな? まぁ、僕が作らなくても平太が作った友達と仲良くなれば良いよね。 だって、それよりあの人を見る事でいっぱいいっぱいなんだもん。 ついに、入学式かぁ~。 楽しみだなぁ~。 「行って来ま~す」 意気揚々と家を出たら、ガンッて音がなった。 なんか、ドアも開いたけどこれ以上開かないし。 開いた隙間から、顔を出したら平太が痛そうに頭をに抱えてる。 確かに、イテッて聞こえたな。 「平太ゴメン。まさか居ると思わなくてさ」 苦笑いしながら平太に謝ると睨まれた。 「めっちゃイテェんだけど」 そんなに痛かったかな? 「だから、ゴメンって」 平太とは、家が向かいでこんな事がしょっちゅうなんだよね。 チャイム鳴らそうとしたら、ドアにぶつかるってお決まりのパターン。 僕もよくぶつかるんだよね。
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