傷モノの行方

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「でも私の弟を殺したには変わりないでしょ!?返して!!返せよ!!」 蘭花は土方の胸倉掴み、顔を近づけてドスの利いた声で叫ぶ。 「まだ18歳だったのに!これから何だってできたのに!貴様が全部台無しにしたんだ!」 「落ち着け羽生!俺は斬り合う時…」 (コイツは何か勘違いをしている) あることに気づいた土方。 それを説明しようとした時。 「「18歳ィイイ!?」」 盗み聞き隊士達が雪崩れ込んだ。 蘭花の発言に驚くあまり襖に力をかけ過ぎたのであろう。 隊士達は蘭花を取り囲み口々に問う。
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