傷モノの行方

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思い切り不機嫌に言ったのだが、相手は聞く耳持たんと蘭花の手を握って号泣し始めた。 「こんなか弱いのにカンカン君の仇を討つために頑張ったんだな!偉いぞランランちゃん!」 「さっきからパンダじゃねぇんですが」 「それなのに副長!あなたはランランちゃんの顔に傷を!こんな可愛いパンダのような顔に傷を!」 「うるせぇ!」 ついに蘭花がキレて、隊士の首に手刀を入れて気絶させた。 そして自由になった手でもう一度土方に掴みかかる。 「とにかく責任取れ。千草に対する罪滅ぼしをしろ!」
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