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その笑顔に落ち着きを取り戻した蘭花はいつもの調子で詫びた。
「すいませんお兄さん~。また助けられちゃいましたね~」
「無事で良かったです。それより…」
蘭花に向けていた笑みを一瞬にして凍てつかせ、沖田は土方を見た。
「いくら敵だったとはいえ弟さんを殺し、女の子の顔に一生モノの傷を負わせた挙げ句牢屋送りですか?流石に完全に嫌われるんじゃないですかね」
その言葉は的確に土方の心を刺し貫いた。そんなことは土方も重々承知である。
ではしかしこの仇討ち娘をどうしろというのか。
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