傷モノの行方

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「小姓にすれば良いんですよ」 土方の思いを汲み取った沖田はさらりと提案した。 それには土方も蘭花も大変驚き、そして拒否をする。 「い、いやです~!何で暗殺の標的の世話なんか~!」 「そうだ!こんなの傍に置いといたら命がいくつあっても足りないわ!」 「土方さんの命はどうでもいいんです。私はそのままじゃ蘭花さんが可哀想すぎると言ってるんですよ」 「どっ…!!」 "どうでもいい"と言われ土方は頭にきたが、どうにか抑えて蘭花を指差す。 「俺はこんな小姓なんて御免だ!」 「私だってあんたは嫌ですよ~!!」
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