黒き少女の邂逅

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女性は後ろ姿しか見えず 表情は伺えない。 俺は走った。 母さん。 これは夢なのだろう。 夢でもいいからもう一度母の顔が見たかった。 優しい母の笑顔が。 走る。 走る。 転びそうになる程走ってやっと母さんに追い付く。 肩に手を載せ,引き留めると母さんは歩みを止めこっちを振り剥いてくれた。 ...............肉が腐って削げ落ち白く骨が見え隠れする顔で。 胸には虹色の光を放つ白銀のナイフが刺さっている。 そこから流れ出した血が母さんの白いワンピースを赤く染めて。 「!!!!!!!!!!!!」
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