130人が本棚に入れています
本棚に追加
「なんだ..おまえ.?」
相変わらず自由の聞かない身体から無理矢理声を捻り出す。
理性がずっと逃げろと叫んでいるのに,身体はその命令を一切受け付けない。
そんな中で俺ができるのはそう尋ねる位だった。
「ん?あぁ名前が聞きたいのか?それともオレ様がどうゆう存在か知りたいのか?」
少女が歩を進め,こちらに近づいてくる。
「名は....ないんだ。
存在か...まぁおまえみたいな学生とか普通に職に就いてる人間じゃないな。」
一歩。
また一歩。
まるで自分が死刑台に登って行くような感覚。
最初のコメントを投稿しよう!