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辺りがオレンジ色に染まり始めた頃、俺たちはスーパーでの買い物を終えて、ちょっとだけ過疎化しそうな町の路地をジュースを片手にジンの家に向かっている。2Lのペットボトル2本、麦茶と炭酸飲料。購入金額365円。
コウ「ミミちゃん、勉強会で来たの?」
オガワ「ええ。ちょっとわからないところがあってシキに聞こうかなって思ってね。」
コウ「ジン…頭いいからな…。校内で何位だっけ?結構、いいとこ行ってたよな。」
オガワ「シキは校内で5位よ。私は38位、シカイ君は全校生徒862人中、830位。」
コウ「…頭…良いんだな…アイツ…」
オガワ「あなたが悪いのよ。シキの平均が92.4点、私の平均が75.1点、あなたが赤点。」
コウ「…ごめんなさい」
何故か謝った。何か踏み込んではならない場所に踏み込んだ気分だ。
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