序章

5/16
前へ
/477ページ
次へ
まず始めに視界へ飛び込んで来たのは、黒に近い茶色の髪を短くまとめた髪型の少女 …の顔の、ドアップ。 「うっほぉう!?」 あまりの衝撃に、人間の限界を越えた動きで寝転がったまま飛び退いてしまった。 「あ…」 え? え、え? なんであんなに寂しそうな顔をしているんだろう…?。 というかそれ以前に、あの子は一体…。 「や~っと目が覚めたね、ネボスケくん!」 声に反応して顔を向ければ、そこにいたのは金髪白衣の眼鏡美少女…な、なんで僕の部屋に美少女がふたりも!?。 「…おい。 おーい少年。私はアラサーだぞ~」 「な、なんだっtt」 「はいはい、記憶喪失ごっこはもういいから」 呆れたように言ってから、ハカセは僕に近づいてきた。 「…てかハカセ。心読まないでよ」 「うっさいなぁ。全部口に出しといて、心もなにもないでしょうが」 …全部口に出てたらしいです。
/477ページ

最初のコメントを投稿しよう!

87人が本棚に入れています
本棚に追加