最初の世界

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冷たい床の感触で目を覚ます。自分はどのくらい寝ていたのだろうか。立ち上がり、周りを見る。 灯のともった暖炉、机、腰掛け... 洋風の部屋のようだ。 外の様子を見ようかと思ったが、窓が見当たらない。そもそも自分はなぜこんな所に居るのだろうか? 今日の記憶を辿ってみた。 朝早く大学に行き、そこで普段通りに過ごす。その後、帰り道で見かけない道を見つけ... 思い出した。だが、にわかには信じられない。とりあえず、ここは誰かの家? であり、部屋であるはずだから勝手に探るのはいけないだろう。 暖炉で手を暖めながら、待つとしようか... それにしても、物音がまったく聞こえない。
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