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「いやぁ、買った買った」
俺は先程、イエス叔父さんが管理している18番目の世界、“地球”に行き、マンガを大量に買い込んだ。
イエス叔父さんに頼んで送ってもらうこともできたが、やはり自分の手で商品を買う方が好きだ。
なんというか……愛着が沸く、と言えば同感してくれる人も多いだろう。
そして今は買ってきたマンガ全部の包装を綺麗にはがし終わったところだ。
「さて、読むか……ん?」
俺が高ぶる気持ちを抑えながら買ったばかりの新刊本達をイスに座りながら読もうとしたとき、いきなりイスの下が光り俺の全身を包み込んだ。
……光に目が慣れるとそこは周りに大量の球状の物が浮遊している部屋……父親の管理室だった。
「……今日はなに?」
こんな感じで呼び出されるのは慣れてるから驚きはしない。
この前は酒のつまみのスルメの買い出しの為に呼び出された。
「やぁシアン。今日はちょっとお願いがあってね」
声と共に上からなにもない空間を階段を降りるかのように神秘的なオーラを纏った男が降りてきた。
これが父だ。
結構できる人で将来自分もこんな風な人になりたいと思っている「うわぁっと!? 危ない危ない、階段から落ちるところだった」……ちょっとぬけてるところ以外は。
そして、その3歩後ろには腰にとどきそうなくらいに艶のある髪の毛を伸ばし、赤と黒の着物を着た女性……というか母さんがいる。
俺はそのことに驚いた。
母さんは仕事が忙しく、よっぽどの事が無い限り父さんと一緒にいるなんてことはないからだ。
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