プロローグ

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「で、ラノス今日はなに? またお使いか何か?」 多分そうじゃないと思いながらも一応聞いてみる。 「ん? ……んまぁお使いっちゃぁお使い……かな? それとラノスじゃなくて父さんな」 はあ、なんだろう……また前みたいに「108の世界で一番美味しいスルメを探す旅に行ってきて」って感じのやつなら担当の世界神さん達に聞けばいいし……でも不安要素と言えば母さん……なんだか嫌な感じしかしないんだよね。 「で、俺は何をすればいいの“ラノス”」 俺がラノスの部分を強調して言うと父さんは「うわぁん、シアンが反抗期だぁー」といいながら母さんに泣きついた。 それに対して母さんは「まぁまぁ、シアンが大きくなったってことじゃない、母さんは嬉しいわぁ」とほのぼのしている。 これじゃあ話が進まないと思った俺はしょうがなく 「はぁ……で、俺は何をすればいいの父さん」 と言い直した。 すると父さんは一瞬で復活し、「ふっふっふ。よくぞ聞いてくれました!!」などと言い、話し始めた。
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