第1夜

2/12
397人が本棚に入れています
本棚に追加
/153ページ
―その出会いは約4年前。 ~黒の教団司令室~ そこには、大量の資料と任務について説明をするコムイ。 12歳のエクソシスト、リナリー・リーと14歳のエクソシスト、神田ユウがいた。 「雷の鳴り止まない村?」 「そうなんだ。ファインダー部隊を送らせたんだが…雨がふってるとか、嵐が起こってるとかではないみたいなんだ。ただ雷が鳴り続けているという現象で、村人もいないらしい。」 資料をみながらコムイがファインダーからの報告を2人に教えていた。 「雷を起こしてんのが、イノセンスだな…」 「場所は?」 村の場所を尋ねるとコムイは地図を広げ、ロシアの南側を指差した。 「ここにある小さな村。エタ村と言うらしい。大まかな地図はファインダーに渡しておくから、移動中に詳しい資料を読んどいてほしい。」 「分かったわ、行ってきます。兄さん」 リナリーは頷きいつものように笑って、コムイに行ってきますと言い立ち上がった。 神田もそれに続くように歩いてボートに乗り、2人は教団を後にした
/153ページ

最初のコメントを投稿しよう!