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一度は同じ志を持った者たちとの無意味な争いは重力に魂を惹かれた者たちと決別した意味を無くすことに他ならないということに彼等は気が付いたからだ
彼等は占拠した一部の者達に船を与え見返りに決別を迫った
…争いは起きなかった
彼等と決別した者達は完全中立組織Parzival(パルジバール)を結成し船を恒星間船へと改良を加え、鉱石採掘のためアステロイドベルトへと永き旅路に向け旅立った
その交易相手は地球に残った者達であり、そして決別した彼等でもあった
だが、双方の利益意にもなる彼等の存在は必要な物を運び、双方に莫大な利益をもたらすため彼等の双方に対する交易は暗黙のうちに黙認されるようになった
残された者達は彼等との暗黙の交易により完成間近のまま放置されていたラグランジュエリアに息を潜め永き時期をかけながら自らの居場所を完成させ静かに、だが確実に力を蓄えつつ刻が満ちるのをただひたすらに待ち続けた
彼等は息を潜め地球に残った者達の行動を静かに見つめていた
恐怖に怯えていたのかもしれない・・・地球に残った者達は核から身を守る術を求め常に彼等の動向を見つめ続けているのも事実だったからだ
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