序章 つかの間の安らぎ

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 時代は常に何かを語りかける・・・  それは真実であり、時として虚実の姿となり人々の心を支配する  人はどれだけの月日を重ねればよいのか・・・  どれだけの犠牲を慈しめばよいのだろうか・・・  その答えを導きだすことの出来る者などいるはずもなかった  果て無き争いは日に増大し、憎しみは怒りを産み、悲しみが武器を手に取り、結果・・・多くの魂が漆黒の闇へと消え去って逝き、また若き魂を引き寄せる  刻は人々の魂を引き寄せ、そして永劫に続く未来へと流れていく  混沌と言う名の闇に魅せられた世界、それが今の宇宙の姿だった  そして時は過ぎ、幾千万の魂が宙に舞散る中で新たなる時代の幕開けが今、始まろうとしていた・・・
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