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また怜かな、と思いながらドアを開けた。
「はい…」
「あ、ごめんね。夕食だから呼びにきたんだけど…圭くん、の方?」
「あ、はい」
これまた端正な顔立ちの人だ。
万ちゃん系統の美形。
てか細いなぁ。
「俺は2年の咲人。よろしく」
「よろしくお願いします」
軽く頭を下げる。
知的な雰囲気がある人。
この人は万ちゃんみたいにバカとかそんな意外性はないだろう。
「えっと、昇歌くんはいる?」
「あ、あいつ寝ちゃって。起こしてみます」
梯子を登りベッドの上で寝てる昇歌に呼び掛けた。
「しょーか!夕飯だって。しょーか!」
呼びかけついでに頬を叩いたりしたが無反応。
寝息たてて幸せそうに寝てやがる。
「起きない?」
「はい…。爆睡です」
「パンでよかったらあげるよ。もし起きた時に食べ物なかったら可哀想だし」
「すいません。あいつ下手したら朝まで起きないかも」
今日会ったばっかなのに何かそんな感じがした。
「じゃあ、とりあえず圭くんだけでも行こうか」
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