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「確か明日学力テストだったよな?」
「うん!圭って頭いーの?」
「まぁ、それなりかな。怜は?」
「俺もそれなりだよ。昇歌くんは?」
「悪くはないっすかね」
さっきから昇歌の話し方に違和感があった。
俺と話す時と明らかに違う。
簡単に言うと無愛想。
「へぇー。結果が楽しみだね」
そんな会話をしながら食事を終えたところで咲人さんがやって来た。
「おはよー!」
「おはようございます。昇歌、この人が咲人さん」
「あ、昨日は非常食をありがとうございました」
「いーの。いーの。今日の昼休みの約束を果たしてくれるなら」
「了解です。圭から聞きましたから」
「それなら話は早いね。じゃあよろしくね」
咲人はニッコリ笑って改めて本気なんだと感じた。
そして、俺達は学校に登校した。
忘れない内にピアスのこに言っとかないと…
やべ、名前なんだっけ。
「昇歌、ピアスの名前なんだっけ?」
「え?俺知らねーし」
「おまえもかよ」
「だって圭以外と話してねーし」
おいおい。
何て呼びかけたらいいんだよ。
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