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どうすればいいか、そのピアスのヤツを見つめていた。
その時。
「ひっつー!おはよー」
「あー黄泉、おはよー。遅刻かと思ってたよ」
「大丈夫!てんてんに送ってもらったから!」
そうだ!柩だ!
ひっつー、という呼び方で咲人さんが『柩くん』と言っていた事を思い出した。
ピアスに話しかけたのは黄泉と言う名前らしい。
黄泉は昇歌より小さい。
ニコニコしていて怜と似た種類という印象を受けた。
名前もわかったし…てか思い出したし話しかけなきゃかな。
「あの…柩くん?」
「ん?あ、おはよー」
柩は少しビクッとして振り返り挨拶した。
ガンつけてるつもりはないけど、目つき悪いって言われるもんなー、俺。
「あ、俺圭って言うんだけどさ、その…昼休み一緒に飯食わねぇ?」
やべ…何か怪しく思われたか?
なんか不審がってる表情だし。
何て言ったらいーんだよ。慣れてねーし。
「俺ら友達いないからさ。黄泉くんも一緒に食べない?」
「うん!ひっつー、一緒に食べよー」
「わかった。じゃあ昼休みね」
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