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昇歌の一押しで柩は首を縦に振った。
よし!
咲人さんの事は言ってないけど、まぁ連れて行けばこっちのもんだし。
「お前ら、席つけー」
タイミングよく担任の京先生が入ってきた。
京先生も男のわりに身長が低い。
昇歌くらいか。
だけど、存在感があるのは金の髪の毛のせいか、乱暴気味な喋り方のせいか。
「きりーつ」
そういや、昇歌が委員長だったっけ。
「きょーつけー、れー」
「おはよーございまーす」
お決まりの挨拶をして席に着く。
先生は出欠を取り連絡事項などを伝えた。
「まぁ、今日一日頑張れ。次の1限目もまた俺やから。ちなみに英語担当なんで」
休憩が入り机に顔を伏せた。
早くもだりぃ。
「けーくん」
聞き覚えのある声に顔を上げると咲人さんだった。
「どう?言ってくれた?」
「はい。付き添いがいるけど」
「それなら平気。俺も一人連れてくるから」
「じゃあ、6人で昼飯?」
「そそ。イイ天気でよかった。あ、授業始まっちゃう。昼休みに上でね」
男6人の昼飯って
……どんなだよ。
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