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そして1限目が始まった。
「えー、みんながどんくらい英語を読めるか知りたいから6ページの英文を出席番号1番から読んで」
「…はい」
1番は柩だったらしく席を立って読みだした。
「よし。ええよ。続けて2番」
「はーい」
返事をしたのは昇歌。
ちゃんと起きてたんだ。
席を立ち昇歌は読み始めた。
てか……上手い。
発音とか読み方とか完璧だし。
リスニングのCDを聞いてるような感覚だった。
「昇歌、上手いやんか」
「どーも」
昇歌は京先生に営業スマイルで返した。
その後、俺にも回ってきてクラスみんなが読んだ。
気になったのは、黄泉と流鬼。
流鬼はこれまた昇歌サイズの身長で悪ガキそうなヤツ。
黄泉は棒読みで単語が思いきり途切れ途切れだった。
流鬼はそれ以上で単語二つ読んでは読み方を聞くと言う感じだった。
英語が苦手なのか。
ただやる気がないのか。
まぁいっか。
「じゃあ、残りの時間はこのページの単語の意味調べな」
「京くん」
「うわっ!なんや心夜!」
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