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「よろしくね、柩くん。君とは親しくなれそうな気がする」
少女漫画の王子様キャラのように輝いている咲人さんをみて柩はビクビクしていた。
てか柩じゃなくても怯えるよ。
「瑠樺さん、咲人さんと学年違うのに何で仲いいの?」
「あー…寮で隣の部屋だから」
「マジで?俺も寮なんだけど。瑠樺さん何処?」
「104」
「じゃあ、隣の隣か!」
そんな感じでついつい瑠樺さんとの話に夢中になって周りに気づいてなかった。
辺りを見回すと、咲人さんの質問に圧倒している柩。
無言でパンを食べる昇歌。同じく無言で弁当を食べる黄泉。
…昇歌と黄泉は合わなそうだもんなぁ。
「黄泉、瑠樺さんでかくて怖そうだけど悪い人じゃないから」
「あ…うん」
「圭、おまえ何その言い方」
「ちょっと、けー。俺には言ってくんないの?」
「お前は瑠樺さんにビビるようなヤツじゃないってわかってるから」
むしろ瑠樺さんが昇歌にビビりそうだし。
「えー…」
「逆に面白がってるようにみえる」
「ありゃ。そうみえる?」
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