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昇歌の表情は生き生きしている。
「なんかわかりやすい人だよね、瑠樺さんって」
「そか?」
「だって瑠樺さん見てみ?」
言われて瑠樺さんを見てみると、視線はまっすぐ黄泉に向かっていた。
黄泉は気付かず食事をとっている。
「あれは、アレじゃね?」
「んー……」
確かにただ男が男を見てるだけで赤面は無いな。
「意外と純情ボーイ?」
「まぁ、軟派な人じゃなく硬派な人だったけど」
「咲人さんと逆だな」
昇歌の言葉についつい頷いてしまう。
確かに二人は対照的かもしれない。
「俺は軟派なヤツじゃないよ。ただ瑠樺さんが人見知りが激しいだけ」
「うわっ!ビックリした。咲人さん柩と話してたんじゃ…」
「ああ、大丈夫。メアド交換したし」
「はやっ!」
さっき知り合ったばかりでメアドゲットなんて咲人さんはすごい。
「圭…」
「どしたの?瑠樺さん」
「黄泉ってコ、男だよな?」
瑠樺さんの質問の意図がわからない。
黄泉の身長が低いから聞いたのか
男にときめいてるから聞いたのか…。
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