昼休み

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「あーうちのクラスだ。昇歌くらいの体格でやる気ない感じの…」 「なんかすごい金持ちらしいよ」 「あーだからわがままに育ったんだ」 「で、更生させるために寮に」 ふーん。 関わりたくねぇな。 「ま、とりあえず今日瑠樺さんトコ行くから。ちゃんといてよ」 「何処にもいかねぇよ」 「あーこんな所にいた!瑠樺、捜したんだから」 声のした方を見ると咲人さん並の美形がいた。 この学校はホントに美形率が高い。 でも、なんか見た事あるような顔。 「なんだよ、樹威」 「なんだよ、じゃなくて次体育だから早く着替えないと…。なんか珍しく複数でいるね」 「あー…いろいろあって」 「ねー、瑠樺さん。もしかして…樹威さん?」 「あれー?圭くん?懐かしいね。ココに入ったんだ!」 思い出した。 中学の時に瑠樺さんと仲良くて生徒会長をしてた樹威さん。 この人も大企業の息子で容姿端麗、成績優秀。 非の打ち所がないとは、まさに樹威さんの事を言うのだと思う。 完璧過ぎる故に誰も皮肉を言わない程。
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