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「俺、ココの生徒会長してるの」
「そうだったんですか」
瑠樺さんと同じく前から知ってるのについつい敬語になるのは樹威さんだからだろう。
「そういや、瑠樺さん呼びにきたんじゃ…」
「あっそうだった!堕威先生、遅れたらグラウンド走らせるから急がないと」
「だりぃ…」
「走るのはもっとだるいでしょ?ほら、行くよ!じゃあ、みんなまたね!」
樹威さんは強制的に瑠樺さんを連れて去って行った。
「あ、俺たちも次は移動教室じゃなかった?」
柩がそう言って黄泉が時間割を見る。
「えっと…あー科学だ」
「科学か。心夜先生だね」
「咲人さん、心夜先生ってどんな人なんですか?」
「んー、細くて無口で…不思議な人」
咲人さんが不思議って言うくらいの人なんだ。
「ま、瑠樺さんは苦手らしいけど悪い人じゃないから大丈夫だよ」
「瑠樺さんが苦手かー。瑠樺さんは得意な先生がいなさそうですけど」
「あはは!確かに。個性的な先生ばっかりだからね」
意味深な事を話して俺たちの初めての昼休みは終わった。
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