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俺は寮生活になるので今日から暮らしていく寮まで向かった。
一回行ったから道はわかる。
…たぶん。
「あっれー?けーじゃん。何してんの?」
「しょーか…。お前こそ何してんの?」
「俺、今日から寮生活だから部屋に行こうと思って」
「え、俺もなんだけど」
「マジで!?じゃあ一緒に行こっか」
「でも、部屋わかんない」
「寮長に聞くように聞いたけど」
寮長…。
どんな人だろう。
ま、昇歌も一緒だし一人じゃないからいっか。
「圭、どーせ、また道わかんないでしょ?」
「なーんか、小学生扱いされてるみたいでムカつく…」
小声で呟き、朝と同じように昇歌の後ろについて行った。
「あ、もしかして君たちがけーくんとしょーかくん?」
えらく明るい声を発したのは男の俺でも美形と思うほどの整った顔の男。
「俺、3年の万作って言うんだけど…あっ万ちゃんって呼んでね。寮長が君たちの事待ってるよ。案内するからおいで」
「はい…」
「どーも…」
軽く頭を下げ、突然現れた“万ちゃん”について行った。
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