相部屋

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俺たちは案内された102号へと入った。 「ありがとうございましたー」 礼を言うと晃さんはなんかあったら俺の所に来てね、と踵を返した。 二人して室内を見渡す。 「なんかそれなりに綺麗だな」 「うん。男子寮だから汚れて臭いイメージだったけど」 寮の構造は入って左手に風呂とトイレがあり奥に狭くは無い程度の広さの部屋に二段ベッドがあった。 食事は共同で食堂みたいな部屋がある。 門限は九時、と思ったより厳しくなかった。 「圭は上と下、どっちがいー?」 「え?」 「ベッドだよ。俺はどっちでもいいけど」 「じゃあ、下で」 下だったらすぐに寝れるという安易な考えで下を選んだ。 あー荷物も片付けなきゃだ。 かったりぃー。 「圭、荷物どうする?」 「あー今日はしない。昇歌は?」 「俺はー…俺もいいや。風呂入ろうかな。なんか浴槽ついてるし」 「風呂?早くねぇ?」 「だって真剣な事して疲れたもん」 もんって…。 「ちなみに俺、喫煙者だからよろしくー」 昇歌はそう行って風呂場に消えた。
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