102人が本棚に入れています
本棚に追加
喫煙者って…。
早くから吸うと伸びなくなるっていうけど。
…だから小さいのか。
そんな事を思っているとドアを叩く音がした。
「はーい」
返事をしてドアを開ける。そこには昇歌と同じサイズの、これまた女顔の人がいた。
「どーも!」
「はぁ、どーも…」
「俺、2年の怜って言うの。104号室なんでよろしくー!」
「あ、俺は1年の圭です。あ、あと一人の昇歌は風呂なんですけど。すいません、こっちから挨拶に行かなきゃいけないのに…」
引越しみたいに蕎麦持って廻る必要は無いだろうけど、やっぱり挨拶しとかなきゃだったかな。
「あ、別に廻る必要ないよ!俺が来たのはただ見たかっただけだし。嫌でも食事の時に会うしね」
「そうっすか…」
「うわー!圭くん、髪の毛サラサラだねー。俺の周りにこんなサラサラな人…あ、万ちゃんがいた」
万ちゃん…。
さっき案内してくれた先輩の顔が浮かんだ。
「あの明るい3年の人ですよね?」
「そそそ!もう会ったの?」
「ここに来る前に案内してもらったんで」
最初のコメントを投稿しよう!