① 先生

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最初は  「くだらない」 そう思ってた…。 「花崎 美夜(カザキ ミヨ)」 「…はい」 朝の出席確認で、 安西 絽羽(アンザイ リョウ)先生が 私の名前を呼ぶ。 他の女子は可愛いこぶりながら 先生をキラキラした目で 見つめてる。 確かに先生はカッコイイ… でも、キャーキャー言うほど じゃないと思う。 うるさくて私は先生が 嫌いだった。 男のくせに家庭科の教師で ヘラヘラ笑って… 何処が良いんだか… 私は先生の話もそっちのけで、 窓の外を見つめた。 「花崎、後で職員室に来い。」 なんて、私はボーッとしてて 上の空だった。 「おーい花崎?」 「…あ?」 「あ?じゃねーだろ! もう、ホームルーム終わってんぞ! 一緒に職員室に来い」 …は?何で? 私は意味も分からず 先生に引っ張られて 職員室に行った。 「おい、一体コレは… どういう事だ?」 そう言いながら先生は 私にペラペラとテストの 解答用紙を見せてみる。 「その紙がどうかしましたか?」 「…2点って…なぁ……」 `
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