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この場に真面目に居座っている自分が馬鹿らしくなった雪那は、ゆっくりと腰を上げた。
しかし立ち上がった瞬間…
冷や汗が出そうなほどの威圧感と鋭い視線が雪那を捕らえる。
「…逃げる気ですか?この人数の中、逃げられるとでも…?」
山南が眼鏡の縁を軽く上げ、呟いた。
雪「…ナメてもらっちゃあ、困るんだけど?
僕は此処に居る全員を殺してでも…逃げる覚悟はできてるよ。
それに…お兄さん達の仲間になるなんてごめんなんだよ。」
ギッと山南を睨みつけ、雪那は襖の方に足を進めようとした
・・スッ
………が、
雪「……;;」
まじかぁぁあぁ!!?
斎藤も同時に立ち上がり、居合抜きで雪那の首元に刀を突き立てた。
せっかくのテイク2なのに初っ端から冷や汗が止まんなくなった雪那。
雪「…何…?」
しかし負けん気が強い雪那は平静を装い、斎藤を軽く睨みつける。
斎「…座れ…まだ話しは終わってない。」
雪「僕はもう話
「座った方が君の首は飛ばないと思うよー?」
……はい、座ります。」
流石の雪那もこれには沖田の心優しい忠告に大人しく従う事にした。
山「…ニコッ…いい子ですね。
…それじゃあ、話しを戻しましょうか?土方くん?」
土「あ、あぁ…;;」
雪「………;;」
と、言う訳で土方の説得と熱弁大会が幕を開けました。
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