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あんなことが、本当にあるの?
今の自分にだって、喜怒哀楽くらいある。
一緒にいられれば楽しい、だけじゃないの?
あたしには比べる相手が友達しかいない。
友達が今のあたしの『好き』に分類される最上。
恋は、まだわからないから。
でも、恋恋って言ってるけど、恋人と友達の違いって実際何?ってなる。
だって、同じ『好き』じゃない。
大切な存在じゃない。
大切な存在の中でさらに分類されるのは、あたしの中ではまだ未知の世界。
恋は面倒くさい?
だったら、友達の方がいいんじゃないかと思う。
恋を求めてるのはあたしなのに、恋を否定しているのもあたし。
未知とは怖い。
「お前は絶対告白したくなる」
レイは優しく言う。
「――それが本物ならな」
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