学校生活START!

9/10
前へ
/33ページ
次へ
「レイ」 「ん?」 「……当たったけど、砕けなかった」 家に帰り、レイに伝えた。 これだけでわかってくれるはず。 予想通り、レイはニヤリと笑って言った。 「誰だって、やろうとすりゃ出来る」 ……そう、あたしはやろうとしてなかっただけ。 わかってるけど、ちょっと悔しい。 「でも、ま、頑張ったよな」 ――嬉しい。 「うん、頑張った」 だから次は、もっと頑張らなくちゃいけない。 これを逃したら、勇気が水の泡だ。 「よし、案を紙に書いていこう」 「……案?お前なにやったの?」 もしかしてレイは、ひとりに対して一歩踏み出したと思ってるのかもしれない。
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加