日常

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ベンチに腰を下ろし辺りを見渡す。いるのは帰宅途中の生徒や部活にいそしむ生徒。中にはカップルでイチャイチャしている生徒も見受けられる。 辺りをざっと見渡したところでホッと一息つく。 冬なだけあってかなり冷え込む。吐く息は白く冷たい。 「うぅ寒い」 身震いをひとつ。 首をすぼませながら空を見上げると、今にも雪がちらついてきそうなほど空はどんよりとした雲に覆われていた。 あまりに寒いので近くの自販機でホットココア買う。冷えた手にはちょっと熱かったが気持ちよかった。 「さて何をしようかな」 「終君今帰り?」 「うわっ!?」 槙原の登場の仕方には相変わらず慣れない。 それどころがどんどん予想がつかなくなってきている。 「私よ。忘れちゃった?」 「いや、忘れる訳がないけど。って、どうしたの? 今日は珍しいね。いつもは一人でも先に帰っちゃうのに」
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