プロローグ

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 ここにメンバー全員がいるということは、真璃愛の母親(父親などここの家族も含めて)がどれだけ信用されているかすぐに分かるだろう。  彼女の母親が典型的な肝っ玉母さんなのも、許可がおりる一つの要因だ。  真璃愛が話すのはちょっとゆっくりな関西弁だが、本人も結構ゆっくりが好きらしい。  小さい頃から食堂で働く家族を見てきたせいか、その中で一人だけ料理が大の不得意なので、店ではウェイトレスをしている。  普段の彼女のご飯は店を手伝う母鞠子の代わりに姉の妹祥子(さちこ)か、二番目の兄稔彦(としひこ)のどちらかが作っている。  好物は、加古川名物のかつめしだ。
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