プロローグ

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 バスがバス停に停車すると、五人は次々と運転手に定期券を見せてステップを降りて行く。 「またお昼休みにな」  真璃愛の言葉に紗哉加、琉瑠実、志央莉、由季乃は頷くと西側昇降口に向かっていく。  ちなみに真璃愛が二年一組で東側昇降口が近く、紗哉加と琉瑠実が二年二組、志央莉と由季乃が二年三組で西側昇降口がそれぞれ近い。 「ここかぁ」  彼は播高停留所でバスを降りた。  建てられて五年余り、そんな話を転校前に聞かされた。  そう彼は昨日、はるばる東京の月島から加古川市平岡町に父親の転勤で家族共々引っ越しをし、彼はここに今日転校してきたのだ。
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