プロローグ

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 真璃愛と志央莉は、エンジンを切り停車したバスの乗車口から乗り込んだ。  二人は最後尾に向かい、そこにある五人掛けの椅子にさも自分達が確保しているかのような座り方をし、周りに荷物を置いた。 「おはようですの」 「由季姫、おはよう」  三人目は、由季姫と呼ばれている松姫由季乃(まつひめゆきの)だ。 「今日は久々に右に座るんですの」  由季乃は右側にいる志央莉に言った。 「オッケー」  志央莉は携帯とノートPCを端子で繋ぎながら器用に横にずれて、由季乃が座るスペースを開けた。 「おはよう」 「おはよう!」  続いて二人の女子高生が同時にバスに乗って来た。
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