プロローグ

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 バスは駅前を出発した後、加古川バイパスの高架下を抜けて、加古川線の踏切を渡り、一路山方面へ。  途中何ヶ所かのバス停留所を経て、バスは目的地である播高停留所に停まった。  周りを見渡せば、遠くに見える山、山、山。  そんな中に、国が新設した播磨学園都市はある。  幼稚園から入学したら、大学までエスカレーター式に行ける(途中試験はあるものの、途中入学者より合格率は高い)というのだが、先に学園都市を作ったせいで国の予算が足らなくなり公共交通機関などのインフラ整備が進まず、市内と市外どちらからでもここへ行くには車でも持っていない限りたどり着くのは難しく、今は大手のバス会社が一日何便か往復させているだけだ。  でも朝夕は通勤通学ラッシュで、その乗車率は高い。  将来的にはJRの最新電車が走る路線や、中国・山陽自動車道のインターチェンジや地上からでも行けるサービスエリアを作る計画らしい。
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