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“次は播中、播中です”
バス内にそんな車内アナウンスが流れると、志央莉がケータイとノートPCを繋ぐ端子を抜き、そのまま閉じて学校指定のバッグとは別のPCの下に引いていたそれ専用のバッグを出してきて、端子もろとも入れた。
「なぁ、しおりんのPCって情報部公認なんやろ?」
「まぁ、そうですね」
「なんか由季姫の『蒼凪(あおなぎ)』でもそーやけど、部公認とか羨ましいなぁって」
真璃愛の言う通り、志央莉のノートPC『プラム』、由季乃の六尺棒『蒼凪(あおなぎ)』は、それぞれ持ち込みが特別に許可されている。
志央莉のノートPCによる情報解析能力とハッカーとしての腕前は折り紙付きで、播磨大学や東京情報大学、またその道の専門家も太鼓判を押す程。
そのお陰で色々な所からお誘いやスカウト等があるが、当の本人には全くその気がなく(どこのクラブや委員会にも入りたくなくて)、お散歩同好会のメンバーとなったのだ。
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