【1】幻想入り~鬼と巫女と魔法使いと~

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落ちた裂け目の中は光希の黒いだけの空間と違い、目玉のようなものが無数にある気味の悪い空間だった。だが、あまり嫌いではないのはなんでだろうか?自分でもよくわからない 「この空間に入ってしばらくたつな……紅蓮ー」 あれこれ考えるのは後にすると決め、とりあえず紅蓮がいるかどうかを確かめたのだが…… 「……いなくなってやがるよ。まぁ何とかなるか」 残念なことにはぐれてしまったようだ。だがまぁ、同じ世界に通じているならばさした問題ではないだろう そして、そんな事をしているうちに光りが見えてきた。出口のようだ 「長かったなー……って! うわぁ!」 空間からおもいっきり飛び出し、そして顔面ダイブで何かにでこをぶつけた 「おぉぉ……あたまが……昨日よりもいてぇ」 ぶつけた部分をさすりながら何にぶつけたか確認してみる 「賽銭箱? ということは神社か? ここは」 回りを見渡してみると古風な感じな建物に鳥居。やはり神社らしい しかし、賽銭箱に頭をぶつけるとは思っても見なかったな 「まぁいいか。とりあえず記念に賽銭を入れていくか……つっても、こっちの通貨じゃないけどね」 適当な硬貨を取り出し賽銭としていれると 「お賽銭ありがとね」 「!?」 突然の後からの声に、俺は驚きながらも即座に振り向いた。そこには、整った顔で、赤と白の巫女らしいが腋の部分だけ布がない、変わった服装の少女がいた 「えっと、あなたは?」 「私は【博麗霊夢】この神社の巫女よ」 「そうでしたか。俺は神谷光希です」 「よろしくね。見た感じあなたは外来人ね?」 互いに自己紹介をし終わると霊夢と名乗った少女から質問がきた 「まぁそうですね」 霊夢の質問には簡単に答えることが出来る。彼女の服装がこの地域での基準と考えれば、コートを着ている俺をみて、そんな質問をするのは普通といえば普通だろう 「やっぱり……まったく、あのスキマ妖怪は……まぁいいわ。お賽銭のお礼くらいはしないとね。ついて来て」 大きなため息をはいたと思ったら、頭を切り替えたのかお礼をするとのこと 「はぁ、わかりました」 断る理由も無いからとりあえずついていくことにした
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