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落ちた裂け目の中は光希の黒いだけの空間と違い、目玉のようなものが無数にある気味の悪い空間だった。だが、あまり嫌いではないのはなんでだろうか?自分でもよくわからない
「この空間に入ってしばらくたつな……紅蓮ー」
あれこれ考えるのは後にすると決め、とりあえず紅蓮がいるかどうかを確かめたのだが……
「……いなくなってやがるよ。まぁ何とかなるか」
残念なことにはぐれてしまったようだ。だがまぁ、同じ世界に通じているならばさした問題ではないだろう
そして、そんな事をしているうちに光りが見えてきた。出口のようだ
「長かったなー……って! うわぁ!」
空間からおもいっきり飛び出し、そして顔面ダイブで何かにでこをぶつけた
「おぉぉ……あたまが……昨日よりもいてぇ」
ぶつけた部分をさすりながら何にぶつけたか確認してみる
「賽銭箱? ということは神社か? ここは」
回りを見渡してみると古風な感じな建物に鳥居。やはり神社らしい
しかし、賽銭箱に頭をぶつけるとは思っても見なかったな
「まぁいいか。とりあえず記念に賽銭を入れていくか……つっても、こっちの通貨じゃないけどね」
適当な硬貨を取り出し賽銭としていれると
「お賽銭ありがとね」
「!?」
突然の後からの声に、俺は驚きながらも即座に振り向いた。そこには、整った顔で、赤と白の巫女らしいが腋の部分だけ布がない、変わった服装の少女がいた
「えっと、あなたは?」
「私は【博麗霊夢】この神社の巫女よ」
「そうでしたか。俺は神谷光希です」
「よろしくね。見た感じあなたは外来人ね?」
互いに自己紹介をし終わると霊夢と名乗った少女から質問がきた
「まぁそうですね」
霊夢の質問には簡単に答えることが出来る。彼女の服装がこの地域での基準と考えれば、コートを着ている俺をみて、そんな質問をするのは普通といえば普通だろう
「やっぱり……まったく、あのスキマ妖怪は……まぁいいわ。お賽銭のお礼くらいはしないとね。ついて来て」
大きなため息をはいたと思ったら、頭を切り替えたのかお礼をするとのこと
「はぁ、わかりました」
断る理由も無いからとりあえずついていくことにした
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