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プロローグ
ある一冊の本にこんなことが書かれている
世界は一度は死んだ
原因は、人間が世界の資源を食い尽くしたからだ。
水は汚れ、大地は痩せ、大気には毒が混じり、生き物が住める環境ではなくなっていた
人間はこの事態に対し、他の世界を奪うことを決めた
他の世界を奪うということは、本来、一つの世界を除き、禁止されていた
唯一侵略できる世界……そこは人とは異なるものが住む、力こそが法という魔界
しかし、人間には大きな力はなく、動いても返り討ちにあうだけだった
苦悩する人々、それをみた天界に住む者達は、人間達に“力”を与えた
人間は天から与えられた力を天術と呼び、自らの力とした
人間界と魔界……本来ならば、やるまでもなく結果はわかっていたが、天術を得た人間達は強かった。まるで操られているかのように動き、圧倒していた
だがある時突然、人間達は力を失った。それが原因となり、魔界に惨敗をした
計画が失敗した人間達は、次第に築き上げた文明と共に消えて行った
この人間界と魔界の戦いは、ある二人の人物が鍵となり、魔界が勝利したと当事者は語っているが定かではない。
私は後世に同じような出来事を起こさせないように、ここに書き留める。そして最後に私のささやかな願いを書いて最後とする
永遠の平和が訪れることがあらんことを
著:レイ・クラナド・アルフォード
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