プロローグ

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とある魔術が存在する世界 この世界は自然が溢れ、人は自然を敬いつつ、生活をしている。異常なこともなく、いたって平和だ しかし、平和すぎてつまらないとも言える。新聞を見ても面白そうなことはない。テレビを見ても暇を潰せる程度。なにか面白いことでもおきないだろうか 気づけば、俺は無駄なことで頭を回していて、日記を書く手を休め、座っていた椅子を少し引き、大きな伸びをしていた 「……寝るか」 現在の時間は夜7時。寝るには早いが、一眠りくらいはしよう 腕を枕の代わりにして目を閉じた 眠りについてから数十分が経った時、だれかがドアを開け、部屋に入ってきた 「いるか? って、こいつは……おい、起きろ」 寝ている様子を見ると、やれやれといった感じな言葉を出したあと、目を覚まさせようと声をかけた 「この無口野郎……少しはなんかいいやがれそれだから尻に敷かれるんだよ」 しかし、声をかけただけでは起きず、寝言で妙な言葉を放った人は気持ち良さそうに寝ているが、起こそうとしていた人はわずかに怒りを抱いていた
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