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高さ20センチ程のジャムでも入れるようなガラスの瓶に、小さな人間が入っている。 人形では無い。確かに人間である。 男性でスーツを着ていて、瓶の内側をドンドンと叩きながら必死に何かを叫んでいる。 何かを訴えるその目は、小さいけれど間違いなく人間だ。 私は怖くて瓶に近寄れなかった…。 しかし、目を背ける事もできなかった。 あまりにも非現実的な光景に、私はそれを見るという以外の思考が止まっていた。
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