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どれくらいそうしていただろう。時間の感覚も無くなっていた。 思考が少しずつ働くようになり、もう一度「彼」を良く見てみた。 相変わらずドンドンと内側を叩いている。 蓋が強く閉まってあるのか、何を叫んでいるのか全く聞こえない。 しかし開けて欲しい事は、容易に察する事ができる。 開けたら一体どうなるのだろう…。 彼が私と同じサイズになり、襲われるのだろうか。 開けない方がいい。それは分かっていた。 分かっていたが、開けたらどうなるんだろう。という好奇心が湧いてしまった。一旦湧いたその感情を私は抑えられなかった。 激しい鼓動を感じながら、私は瓶を手に取る。
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