お菓子パーティという名の恒例行事

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「お菓子パーティするんだって?」 パソコン室の片隅。 SCの画面を開いて棒状のチョコレートをかじっていた手を止めて、つばめは黙々と課題を打ち込んでいる寛一郎をじろりと見る。 「…何で知ってんのん?」 寛一郎はパソコンの画面から一切目をそらさず携帯を自分のつばめに押しやる。 「俺にも誘いがきたから。」 “明日、つばめちゃんと藍ちゃんがお菓子作ってくれるらしいから暇なら家に食べにきなよ” という内容の隼人からのメールを確認してつばめはどういうことなんだろう、と漏らす。 頭に疑問符を出している寛一郎に、つばめは先日のやりとりをチャット時に考えていた自分の思いを+αして再現する。
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