お菓子パーティという名の恒例行事

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夜。 隼人の家のリビングでは 藍、つばめ、丈、寛一朗 の4人が丸テーブルを囲んでいた。 「結局、全員来たんだな。」 取り分け用の小皿を5人分持ちながら隼人がキッチンから出てくる。 「フォークないから、男子陣は手で勘弁な。」 皿を丈に託した後、ベッドに座る隼人を目で追いながら藍はケーキの箱を机に置く。 「…ぁ…一応下タルトやし…別に私も素手でえぇで?」 「タルトとか作れるの!?すげぇ!!!!」 つばめは、丈が発した言葉に「ぁなんか私昨日も同じような台詞聞いた…」と一人思う。 クッキーは、持ってきてないことにして家で食べよう。 そんな思いで自分の持っていた紙袋をこっそり4人の死角に移動させた。 しかし、隼人はそれを目ざとく見つけると言い放つ。 「ぁクッキーもだしてよ、つばめちゃん」
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