2人が本棚に入れています
本棚に追加
/34ページ
「…。」
これほどまでに隼人の気の利き方がにくかったことがあるだろうか…。
つばめは無言で軽く隼人をにらんでから袋をあける。
「いただきっ」
お皿を出してもらうのも悪いのでクッキーを入れていた紙袋を下敷きにしてクッキーを広げた瞬間、寛一朗に1枚掻っ攫われる。
「ぉ結構うまい!普通のクッキーじゃない!何か入ってんの?」
多分寛一朗は軽く言ったつもりだったのだろうが、つばめはその言葉に思わず驚くほどの勢いで寛一朗を振り向く。
最初のコメントを投稿しよう!