お菓子パーティという名の恒例行事

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寛一朗には高校から付き合っている年上の彼女がいる。 丈にも幼馴染の彼女がいる。 高校まで女子校で部活一筋だったつばめには軽いカルチャーショックだったが、 最近の高校生はそんなもんかという納得をしていた。 しかし、たまに丈が荷物を持ってくれようとしたりすると、 彼女(女の子)に対するアクションが出来てるなと思うのだ。 「…ピーナッツバター」 「へー!女の子はいろいろ考えんなぁ」 寛一朗に対する台詞に丈が食いついてきて、もーらい、と一枚つかむ。 うまいと咀嚼する丈の姿をみて、つばめはクッキーを入れていた紙袋を握り締めてやっぱり作ってよかったと思った。 藍のチーズケーキをひらくまでは。
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